− 廃棄物の積込み・排出時の二酸化炭素排出量を100%削減 −
注:車両減速時に発電したエネルギーのみで積込作業を行った場合
 
 

 産業廃棄物・一般廃棄物の収集運搬・中間処理などを手がける那須商会(所在地・東京都港区、那須吉宗社長、03・3506・2927)は、新明和工業(特捜者事業部環境車両営業部03・3842・6131)が新開発した外部電源からの充電不要の自家発電型「電動じん介車」(パッカー)を発注した。エンジンを停止した状態で廃棄物の積込み・排出できることから、作業時の二酸化炭素(CO2)排出量が100%削減できる。
 今回開発した電動じん介車は、走行時のエンジン作動で発電した電力を長寿命の蓄電装置「キャパシタ」に蓄電・利用して廃棄物の積込み・排出を行う。キャパシタは低温時でも性能劣化が少なく、一般的なバッテリーよりも長寿命になっている。発電機も新明和工業がユニットとして開発したもので、回生エネルギーによる約3分間の充電で積込み30回転分を優に超える動力が得られる。シャーシについてはディーゼル車やCNG社はもちろん、ハイブリッド車にも取り付けられる。
 現在主流となっているディーゼル式パッカー車はエンジンを作動させて積込み・排出をしなければならないが新しい電動じん介車では車両のエンジンを停止した状態で積込み・排出できるため、積込み・排出時のCO2排出量はゼロになり、騒音も60デシベル以下と非常に静かになる。
 日本で第一号車を発注契約した那須商会ではこのパッカー車を日野自動車工業製のハイブリッド型運搬車両(シャーシ)と組み合わせて使う。積載容量は6.5平方メートル。大型商業ビルなどの排出業者からCO2削減要望もあり、構想を練ってきた。
 那須商会社長は「自家発電した電力で積込みを行い騒音を削減し、運搬はハイブリッド車が行うというCO2排出削減を徹底したもので、廃棄物収集車の今後の主流になるものと考える。小さな挑戦だが、COP15、CO2削減目標25%に貢献する」と述べている。